パソコンはクリエイティブな作業を行うプロにも必要なアイテムとなりました。画家やイラストレーター、漫画家の方々も今では積極的にCGを取り入れ始めています。むしろ、現代の創作現場においてパソコンを導入していない場所の方が稀有です。実際どの程度、クリエイティブをデジタル化するかは個人のセンスですが、今では下書きから色彩、清書まで全てをパソコンで行う人々も少なくありません。
なぜ、それ程までにパソコンがクリエーターに普及したのか、その理由は極めて単純明快です。コンピュータのソフトウェアはアナログよりも便利だから、その点に尽きます。かつてはデジタルのソフトウェアは、アナログよりも色味や線画の質に欠けました。しかし、今では水彩画や油絵の具の淡いタッチもデジタル画面で繊細に描写可能です。
既にアナログとデジタルの品質は同等、あるいはデジタルペイントソフトの方がリードしているかもしれません。またパソコンで線画作成や描写をすれば、クリック一つで修正出来ます。アナログの画材だと、ちょっとした油断が大きなミスに繋がり、修正作業に一日以上掛かる事も珍しくはありません。その点、デジタルペイントなら色のバランスもクリックで簡単に調整出来ますし、はみ出した部分なども消しゴムツールで手軽に削除、修正可能です。
ペンタブレットの品質も極めて良くなり、今では紙と鉛筆を捨て、完全にデジタルツールオンリーで、作画を始める若手クリエーターも目立って来ました。