パソコンパーツの優秀さは、必ずその値段と釣り合っているというわけではありません。言い換えると、値段が高くてもそのパソコンパーツが優秀であるとは限らないわけです。これは、パソコンパーツの流行や衰退が非常に激しいという特徴があるからです。特に、パーツの中でもこういった流行や衰退を確認できるのは、CPUとグラフィックボードの2つです。
ハイエンドのパソコンを購入したいと考えている人は、ほぼ必ず高品質なCPUとグラフィックボードを選択することになります。しかし、最新鋭の物を購入したとしても型が落ちてしまったものと比較して大幅に性能が劣っているわけではありません。これは、性能差を比較すれば一目瞭然であると言えます。例えば、CPUに関しては有名なところが販売しているモノであっても、時代が進むごとにわずか数%程度の機能改善が行われていないことも珍しくありません。
近年ではこの傾向が強く、実は少し型が古いCPUであっても最新のものと比較しても劣らないものを作っていくことができます。つまり、流行によって価格が上昇しているため、それらの製品が優秀であると誤解をしてしまっている人が多いわけです。これは、グラフィックボードでも顕著です。時代が古いものになると一気に価格破壊が生じますので、2世代程度前のものになるとハイエンドだったものが非常に安くなります。
ですから、パソコンパーツを選択するときにはこうした観点から選択していくことも大切です。